ホワイトニングについて

ホワイトニングは、過酸化水素という薬剤を歯の内部に浸透させ色素を分解し、歯を白くする治療です。一定量を超える過酸化水素含有のホワイトニング剤は、医療機関でのみ使用可能で、歯科医師や歯科衛生士が安全に留意しながら行なう為、より良い効果が期待できます

ホワイトニングの種類には、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの2種類があります。オフィスホワイトニングは、高濃度の薬剤を歯に塗布後、特殊な光を照射して歯を白色へ近づけます。元々の色味や質によって効果に個人差はありますが、当日効果を実感できます。ホームホワイトニングは、自分専用のトレーを作製し、ご自宅でトレーに薬剤を入れて装着するホワイトニング方法です。2週間程度で効果が現れます。オフィスとホームを併用すると白さを上げた後、キープもできるのでより効果的です。現在マウスピース矯正を行なっている方は、そのマウスピースを使用してホームホワイトニング剤を注入してのホワイトニングが可能です。

ホワイトニングのメリットとしては、健康的で清潔感のある歯となり、見た目に自信が持てるようになります。ホワイトニング効果を最大限に発揮させる為、ホワイトニング前に歯のクリーニングを行うことで、虫歯や歯周病の予防になります。又ホワイトニング後にも歯質を強化させる専用の歯磨剤で歯の表面を保護することも、虫歯予防に繋がります。

ホワイトニング施術においての注意点としては、虫歯や歯周病の人や歯にひびが入っている方は、歯が滲みたり歯肉からの出血等で薬剤がしっかり浸透しにくい場合がある為、施術前に治療をお勧めします。薬剤が神経に近い部位を刺激して知覚過敏が起こる可能性がありますが、(一時的なもので24〜48時間以内に治ります)その間冷水などは避けるほうがよいです。肌の色や髪の毛などにも個人差があるように、白さの上がり方には個人差があります。永久的に効果は続きません。日常的に喫煙したり、コーヒーや紅茶、赤ワイン等色素の濃い嗜好品を摂取される方は後戻りのスピードが早い場合が多いです。よって、定期的なメンテナンスや専用の歯磨剤でケアすると効果的です。

残念ながらホワイトニングにも禁忌の方がいらっしゃいます。

無カタラーゼ症の方→薬剤の過酸化水素を分解できず口腔壊死を起こす可能性があります。

・妊娠中、授乳中の方→過酸化水素が乳児や胎児に影響を与える可能性があります。

・光線アレルギーの方→オフィスホワイトニングで使用するブルーライトで光線過敏症を起こす可能性があります。(ブルーライトを使用しないホームホワイトニングをお勧めします)

・18歳未満の方→歯の成長が未熟の為、薬剤の影響を受けやすいので、お勧めしません。

※その他ホワイトニングに注意が必要な方

・知覚過敏症状が強い方→薬剤の影響が大きい可能性があります。濃度が高いオフィスホワイトニングは行わず、濃度の低い薬剤を使ったホームホワイトニングを経過を診ながら行なうことは可能です。

・呼吸器疾患を持っている方。

・嘔吐反射が強い方。

・3週間以内にフェイシャル脱毛やエステを受けられた方。

以上のような状態に留意しながら、ご自分に合ったホワイトニング施術をお選びいただき、笑顔に自信を持っていただければ幸いです。

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